これからオンライン教育seesawアプリを導入される予定の学校関係者の方や、seesawアプリに興味がお有りの父兄の方へ。
オーストラリアの生徒の家でseesawアプリの使われ方をレビューしたいと思います。
この記事を書いた筆者は、オーストラリアに15年以上住み、短い期間ですが現地公立中学校で日本語の教員として働いた経験があります。
記事の中では具体的な操作方法等は書いておりません。あくまで、親の目線でアプリの使われ方の印象を記していきたいと思います。
◎親のサポートは必要?
コロナウィルスの流行のせいで学校が閉鎖され、基本的にメルボルンの子どもたちはみな引きこもっています。
そしてリモート教育が本格的に始まって3週間が経ちました(2020年5月1日時点)。うちの娘は小学校1年生です。
※2020年9月1日現在、2度めのロックダウンでオンライン授業中です。
親がサポートしないと、先生から送られてくる課題もうまく出来ないことが多いです。
完全に先生の話を理解していなかったり、まちがって捉えていたり、ボーッとして「何やるの?」ってとつぜん聞いてくることもあります。
娘の学校でオンライン授業のために使っているのは、アメリカなどでも人気の高いseesawというアプリです。これはタブレット端末などで操作するのです。がボタンが大きく、子供が図形を書いたり色を塗ったり、写真やビデオを撮って簡単に送信できる、とても使いやすいアプリです。
◎毎日のseesaw アプリの使い方
子供はこれを簡単に確認して返信します。
これが出席の確認の代わりになります。
それから一つづつアクティビティをこなしていきます。
先生のインストラクションを聞いて、子供がアクティビティを終わらせると、先生は受け取ると短いコメントを返信してくれたり、よく出来ましたと声の返信をくれたりします。
このボイスメールは子供がとても嬉しいみたいで、きゃっきゃ言いながら何度も聞いたりしています。
オーストラリアではレクチャー式の授業はあまり行われません。どちらかと言うと先生が生徒に問題をだし、生徒がそれを考えて、回答するという形式です。
基本的には
先生から課題が来る↓
先生に返信する↓
先生からフィードバックをもらう
という単純な繰り返しです。
子供でもわかりやすいように指示を簡素化しているのだと思います。
ただ、毎日の手順は単純ですが、先生は毎日の課題をよく考えてくれているので、子供の好奇心を誘うような課題が多いです。
これは先生の努力というのもあると思います。
例えば、外の散歩をして、生物と無生物の写真を取って、その写真を使って表を作り、アップロードをする、音読を録音して音声をアップロードする、休憩時間に体を動かしている様子をアップロードする、そしてそれに対してコメントをくれる。
子供は先生とのそんなやり取りを楽しんでいるようです。
◎seesaw アプリのメリット
このseesawアプリ、ソーシャルメディアとして、教師、生徒、両親と共有できます。子供同士お互いの評価については、先生が閲覧してから他の子供が観ることができることになっているそうです。
ただうちの場合は娘がまだ小学1年生のせいか、友達の評価コメントのやり取りなどはまだしていません。
親は自分のスマホなどに、seesaw familyという兄弟アプリをダウンロードしておけばいつでも子供の作業を見ることが出来ます。
これによって子供の成長がわかるし、子供との会話も深まると思います。
また、タイムラインに自分の作業が残るのは子供にっていいことだと思います。
子供は自分で成果を簡単に見返すことが出来ます。従来の「過去に埋もれてしまう宿題」などより、ぜんぜんいいです。
これは勉強にもやりがいを感じることができると思います。
あと、この見返すという行為により長期記憶も刺激られ、定着も良くなると思います。
◎iPadの使用は親の監督のもとで
これは各家庭の考え方があると思いますが、うちではiPadは基本的に学校の授業のことでしか使わせないようにしています。
学校のものであれば必要なアプリだけに限ったり、勉強以外に使用しない制限をかけやすいと思いますが、
うち娘の通うオーストラリアの学校では各家庭でiPadを用意することになっています。
iPadを子供に完全に与えてしまうのは、閲覧制限の問題やソーシャルメディアのいじめ問題などありますし、まだ早いと思っております。
◎seesaw アプリのレビューまとめ
娘は友達にぜんぜん会えないし、慣れないことでストレス溜まっていそうです。まだ1年生なので集中力もそんなに長く続きません。
多少は我慢も必要ですが、うちの場合はあまり無理強いはさせません。
集中力のない雰囲気でソワソワしだしたら、子どもたちを一旦休ませます。
そして大きな音で音楽をかけて、2歳半の弟とギャーギャー騒がせて、ダンスをさせます。
「さあ、踊って。ダンス、ダンス!」と煽るとそれなりに喜んでピョンピョンはねたりしています。少しガス抜きをさせながらやらないと、勉強もはかどりません。
ぼくも最初のうちは、「家にこもって娘と息子を交互に観るのはのはちょっと難しいしシンドイな」と思っていたのですが、時間管理や子供のモチベーションのコントロールも少しずつ慣れてきたような気がします。
タブレット端末などを使った子供の教育は今後どんどん進んでいくことでしょう。
子供のうちからSNSなどに慣れることも、これからの社会では必要なことなのだろうと考えますので、その入り口にseesawはとても良いアプリだと感じております。
では、良い一日を。
みなみかぜ
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